画家は地図のなかで未知の風景を憶う。 南に開けば朝の影紫を、 西に閉じれば山の夕空を。 そして山野を巡る。 気づけば、稲穂の黄金に風が渡り、 里山の木漏れ日に目を細め、 せせらぎの冷たさに息を呑む。 千葉房総の自然にはそんな日本の原風景がたくさん残っています。 静遥氏は感動の画家。 「いい色だねぇ」の言葉のなかには、 この風景がいつまでも身近に在り続けてほしいと願う心があります。 パステルの色は乱反射する粉の色。 その不安定な美しさを画家は大事にします。 その色彩を変えてしまう定着液は使いません。 パステルの人を癒す力はそのはかなさの魅力かも知れません。 パステル風景画展 40枚 房総の四季 を展示いたします。