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ボタニカルアート展
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2月27日(土)~3月28日(日)
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花の園 Hortus Floridus
作者: クリスピン・ド・パス
制作年: 1607~1617年 オランダ・ユトレヒト刊
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クリスピン・ド・パス Crispijn de Passe(1564-1637) オランダ・ゼーランド生まれ。
オランダの彫版技術の流れを汲む一家に生まれ、
16世紀印刷と版画の中心地アントワープで修行をはじめ,
芸術家、画家たちのギルドのメンバーになった。
彼はさまざまな出版工房の彫刻家として働いていた。
そこでビュランと呼ばれる針先で彫刻するような効果をもたらす技術をマスターした。
1588年にスペインのカトリック教徒によりアントワープが征服されると彼は家族と一緒に、
ケルンに移住した。そこで彼は彼自身の出版工房を設立した。
そこではポートレイトなどの作品を彼自身でデザインをし工房の彫版師や自身で彫版した。
1611年、宗教上の理由で工房をユトレヒトに移転,
その後もその技術力により工房は栄え息子たちに引き継がれていった。
本作品は彼の輝かしいキャリアの中で17世紀初頭のTulipmania(チューリップ熱)の時代
の花の彫刻家として初期の制作。彼の技術的な妙技は、彼の寓意的で神話的なテーマ
と同様に昆虫、鳥、および小動物が多数配置された花の画の構成で証明されるように、
彼の若々しくて、奇妙な精神によってもたらされていました。
この魅力的な作品は後の世代の植物のアーティストに多くの影響を与えている。 |
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