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ボタニカルアート展
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2月27日(土)~3月28日(日)
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バラ属 The genus Rosa
作者: エレン・ウィルモット
制作年 1914年 イギリス・ロンドン刊 |
世界富裕な造園家エレン・ウィルモットはバラ属を大集成する企画を温めており、
出版人であるジョン・マレーと契約を交わすことができた。
水彩画協会の会長を務めていたアルフレッド・パーソンズが原画を担当した。
彼の絵はバラを理想化することなく、自然の状態のままをリアルに描いた。
花びらが落ちているもの、葉が虫に食べられているもの、
花や葉がまちまちの方向を向いているものなどをそのままに描いているので、
バラの自然界での美しさを良く伝えることができた。特に葉の表現が素晴らしい。
マレーとパーソンズとの間で、印刷などに関する意見の食い違いがおきて、
当初1906年に刊行予定であったものが1914年まで遅延した。
販売は芳しくなく、はじめは200〜300セットしか売れなかった。
テキストはキュー植物園のJ.G.ベーカーの助力でウィルモット自身が執筆。 |
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