ボタニカルアート展
2月27日(土)~3月28日(日)
アイヒシュテットの園
Hortus Eystettensis
作者: バジリウス・ベスラー
制作年:
1613
年 ドイツ・ニュルンベルグ刊
『アイヒシュテットの園』は、
ドイツ・ ニュルンベルグ南方のバヴァリアにある司教邸の庭園で、
1595年から1612年までアイヒシュテットの侯爵司教であったコンラート氏は、
花を熱烈に愛する人であった。
彼は、ニュルンベルグの薬草商であったベスラーにヴァリバルトブルク城内の
邸の周りにある庭園の管理を任せていた。
この庭園には、当時知られていた東洋やアメリカの珍しい植物が数多く集められ、
専用の部屋を備えていた。
ベスラーはこれらの植物を図版として記載登録した。
収録された植物は、1000種を超え367図に収められた。
描かれた図はどれも非常に大きく、真鍮版に精巧に彫版され、
全ての図を制作するのに16年を費やした。
ヨーロッパ最古の本格的彩色図鑑で、その図版は古典的で素朴だが、
不思議な魅力を備えている。