和布V
開催期間 8月22日(土)〜9月20日(日)

糸と生地

糸には原料によって絹糸、綿糸、毛糸など天然繊維と化学繊維があります。
そして短繊維(ステープル)と長繊維(フィラメント)紡績糸があり、強度を持たせるため紡ぎ、表情が滑らかにするため糸に撚りをかけます。
S撚り(右撚り)とZ撚り(左撚り)があり使用用途により撚りの方向や装飾的な意匠撚糸と撚りの強弱で生地の風合いやデザインに変化を与えている。

●天然繊維

植物性繊維植物の細胞膜(セルロース)から出来ている繊維。
動物性繊維動物の毛などの蛋白質で出来ている繊維。羊などの毛繊維と蚕の絹繊維。

●化学繊維

再生繊維天然のセルロース(木材やパルプ)を薬品で溶かし細長い繊維に再生。
半合成繊維天然のセルロースを原料に、化学的な薬品で化学合成させて作られる繊維。
合成繊維化学的に合成して作られた繊維。アクリル、ポリエステル、ナイロン、ビニロン。
無機質繊維無機化合物で出来ている繊維。金糸、銀糸、ラメ糸、ガラス繊維、炭素繊維。
日本では、「大麻(たいま)」、「苧麻(ちょま)」、「尋麻(じんま・イラクサ)」など。
「麻」とは長くて強い繊維が取れる植物の総称。20種類以上麻がある。
水分の吸湿性・発熱性にもっとも優れ、水に濡れても強度を保つ。
原産はインド。日本へは平安初期に中国から入る。産地も温暖な気候地域。
綿花が咲いた後、中の種子の表皮細胞が成長したもの。天然の撚りがあり、ふわっと空気を含んだ吸水性・保湿性などに優れた織物をつくる。
シルクロードの始点西安から朝鮮半島を経て伝わる。産地は群馬県・福井県など。
蚕の糸の長さは1200〜1500メートル。数個の繭をほぐし束ねて生糸をつくる。
絹は風合い・保湿性・通気性・光沢性などの利点で高級衣料品に使用されている。
羊の毛は「ウール」、他の獣毛は「ヘヤー」。
カシミヤ・モヘヤ・アルパカ・アンゴラなど、
高級獣毛は産毛(うぶげ)を使いぬめり感がある。
クリンプという自然な縮れのため、ウールは約60%空気を含み暖かい。
「空気と石炭から作られる、クモの糸より細く鋼鉄より強い繊維」
レーヨンが発明されて約100年。大きくは再生繊維・半合成繊維・
合成繊維の3つに分類、合成繊維が最も多く生産されている。

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