【余村展(ひらく)油彩画展】 「画家は何を見つめ、何を描くのか」 実はふくらみ、その艶はいかにも柿色。まさにある林檎はそれぞれが 私はここにいますと囁く。静物を描くことがあたかも修行僧の求める 哲学のようだ。結実した余村氏のリアリティーはこころに入ってくる。 薔薇はバラの形をしている。ただ形を写し取る事には何も意味はない。 画家にとって形の向こうにあるもの、色彩の向こうにあるものが命だ。 そして、画家は美との関わりの中でそれが生まれることを知っている。 ここに画家の手を離れた「作品」が独自で語りかけてきている。 素晴しい作品との出会いは時として「息を呑む」ことがある。 「それ」が囁き、私たちも感じている・・・・・・ 至福の時間とともに、ごゆっくりご鑑賞ください。 余村展(ひらく)油彩画展
|