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2004年版【中学生向け】おすすめの本
タイトル/作者 内容
Itと呼ばれた子
デイヴ・ペルザー著
ソニー・マガジンズ 2004

「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」 母親から名前さえ呼んでもらえず、ついには“It(それ)”と呼ばれるようになる。食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親からも見捨てられてしまう。実際に児童虐待を受けた著者の貴重な真実の記録です。「生きる」ということの大切さを考えさせられる本です。
クローン羊のつくりかた
ヘイゼル・リチャードスン著
晶文社 2004

クローンとはある生物の完全なコピーのこと。1996年にイギリスで誕生した羊のドリーのニュースは世界中をかけめぐった。生物のコピーを作るのは難しい。生物は細胞という小さな部品が集まってできている。その中にわたしたちの姿を決める遺伝子があり、遺伝子は親から子に伝わる。クローンはどうやって作るの。良い点とは。何が問題なの。人間のクローンもつくれるの。実際にジュラシック・パークは可能なの。そんな疑問に答えてくれます。
エンデュアランス号大漂流
エリザベス・コーディー・キメル著
あすなろ書房 2004

第一次世界大戦中の1914年、シャクルトンを隊長とする探検隊は、南極大陸へ出発した。しかし、大陸に行き着く前に氷河に囲まれ、漂流してしまう。ついには船も沈み、一隊は氷盤に取り残される。文明世界とは連絡もつかず、飢えや寒さが続く中でも、隊員たちはユーモアを忘れず、シャクルトンの指揮のもと、全員が生還する。氷に閉ざされた地で、男たちがどのように生き抜いたのか、同行した写真家の記録写真もリアルな、冒険の記録。
わたしが選んだ職業
「わたしが選んだ職業」編集委員会編
福音館書店 2004

その仕事が大好きで、その仕事を選んでよかったと思っていて、毎日生き生き働いている61人にインタビュー。ミュージシャンやプロ野球選手のようなあこがれの職業から、仏師やプリンターマンといったあまり知られていない職業まで、はばひろく紹介します。水族館にいる魚は、水族館生まれのものがほとんどいないなど、いろいろな業界の裏話も面白いです。
図書館へ行こう
田中共子著
岩波書店 2004

「図書館へ行ってもなんだかよくわからない」という人はもちろんですが、「いつも利用しているから、今さら・・・」という人にももっと、図書館のことがわかる本です。基本のサービスから、便利な活用のテクニック、また司書の仕事をしてみたい、など様々な「?」が書かれています。図書館がもっと身近になること、受け合いです。
お化粧大研究
石田かおり著
PHP研究所 2004

お化粧とは何でしょうか。この本の著者は「お化粧品などを使ってからだの表面を加工すること」と考えています。そうすると、顔を洗う、髪型を整える、爪のお手入れをすることも「お化粧」といえます。そして、お化粧の歴史を探ると、人間の生活と深く関わっていることがわかります。しかもお化粧は、リハビリや病気の治療、心のケアにも役立っているのです。あなた自身が輝くことができるお化粧を見つけてみませんか?
あなたが世界を変える日
セヴァン・カリス=スズキ著
学陽書房 2004

1992年、ブラジルで開催された国連の地球環境サミットで、カナダ人の12歳の少女が世界各国のリーダー達を前にわずか6分間のスピーチをした。「私たち一人ひとりの力が、世界を変えていける」と今も伝え続けている少女が、人々に強い感動を与えた伝説のスピーチの全文。
電池が切れるまで
すずらんの会編
角川書店 2004

「命はとても大切だ 人間が生きるための電池みたいだ・・・私は命が疲れたと言うまで せいいっぱい生きよう」長期入院している子どもたちが学ぶための院内学級。そこで楽しく学びながらも、精一杯命と向き合い続ける子どもたちの言葉。
月のナイフ
吉岡忍著
理論社 2004

担任の先生に「ナイフを持ち歩いてはいけない」と言われた。最近、ナイフを使った事件がたくさん起きているからだ。実は、ぼくもナイフを持っている。なんだか落ち着かなくなって、うしろめたかった。だから、ぼくは決めた。ナイフを捨てるんだ。だけど、どこに捨てればいいのだろう。表題作「月のナイフ」他、9つの話による短編集。環境破壊、いじめ、命、親子関係など難しい身近な問題が、子どもの生活を舞台に読みやすい文章で描かれている。
楽園のつくりかた
笹生陽子著
講談社 2004

都会の有名私立中学に通う優は、家の都合で突然引っ越すことになった。引っ越し先は海外赴任中のお父さんの故郷でド田舎だ。理由はお父さんと僕の区別も出来なくなったおじいちゃんを一人でほっておけないから。転校先は、同級生にバカ丸出しのサルに似た男子、いつもマスクをした暗い女子、アイドル顔負けの美少女(?)の三人しかいないという分校だ。しかもみんな訳ありの様子で、最後にはぼくの「事情」も判明してしまう。びっくりしたり、笑ったり、泣いたり、読み終えると胸がキュンとなる一冊。
ふたり
赤川次郎著
新潮社 2004

実加の自慢の姉・千津子は、成績優秀でスポーツ万能の優等生。その姉が交通事故で亡くなった。悲しむ実加の頭の中に、ある日突然聞こえてきた千津子の声。その日から、二人の奇妙な共同生活が始まった。実加は千津子に助けられながら、さまざまな問題を乗り越え成長していく。
えんの松原
伊藤遊著
福音館書店 2004

女の子のふりをして宮中で働いている音羽丸は、内裏の賢所に忍び込んだ少年、憲平と知り合う。憲平は、皇太子という晴れがましい立場にありながら、夜は、闇のなかに現れる怨霊にたたられ、おびえて暮らしていた。そして、華やかな大内裏には、きみの悪い「えんの松原」と呼ばれる松林があり、不思議な黒い鳥たちがすんでいた。音羽丸は、憲平に祟る怨霊が憲平にそっくりな女の子であることに気がつく・・・。
平安時代を舞台にしたファンタジー。
聊斎志異
蒲松齢著
岩波書店 2003

 
少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒
ウェンデリン・V・ドラーネン著
集英社 2004

サミー・キーズは中学1年生の女の子。おばあちゃんの高齢者専用マンションにまわりの人たちには内緒で住んでいるので、自由に出入りすることができず、きゅうくつな毎日を送っていました。退屈しのぎに双眼鏡で向かいのホテルをのぞいていると、黒い手袋をしてバックから札束を取り出す怪しい男を発見。男もサミーに気づき、2人はしばらく見つめ合うと、何と、サミーは男に向かって手を振ってしまったのです!
種をまく人種をまく人
ポール・フライシュマン著
あすなろ書房 2004

さまざまな人種がうずまく貧民街の一角にだれも気に止めない荒れ放題のゴミ留めがあった。はじまりは、ベトナム人の少女キムがまいた6粒の種。その少女を見守る人や、ゴミを片付け自分も何か植えようとやってくる人達。年齢、人種、境遇の異なる人達が、空き地に作った自分の小さな菜園を通して仲間になっていく物語。
スター・ガール
ジェリー・スピネッリ著
理論社 2004

マイカ高校にやってきた転入生は、スターガール・キャラウェイと名乗り、奇抜なファッションでウクレレをかきならしながら、ハッピーな歌をうたい、ヒマワリの絵のついたバックの中にはネズミというとても風変わりな女の子。始めは、とまどっていた生徒たちだったが、いつしか学校中のアイドルに。とまどい、賞賛、誤解、いじめ、そして恋...ラブストーリーの枠を越えた、ちょっと切ない物語です。
黒い兄弟
リザ・テツナー著
あすなろ書房 2002

今から150年前、スイスの貧しい農家の少年ジョルジョは、飢きんや母さんの医者代のため、ほお傷の男と呼ばれる人買いに売られ、ミラノへ行きます。待っていた仕事は、煙突掃除の親方と共に「煙突掃除!」と言いながら街を歩き、声がかかると、煙突にのぼり、素手ですすをかき出すことでした。はだしで過ごし、食べものもろくに与えられず、つらい毎日でしたが、「黒い兄弟」の仲間たちと友情を深めながら、力強く生きます。
実在の報告書から生まれた物語です。

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