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2008年版【中学生向け】おすすめの本
タイトル/作者 内容
ローザ
ニッキー・ジョヴァンニ/文
ブライアン・コリアー/絵
光村教育図書 2007
1955年、アメリカで事件が起こりました。そのころ市バスでは前は白人、後ろは黒人がすわるように決められ、中間にある席はどちらがすわってもいいことになっていました。黒人のローザは、後ろの席が満席だったので、中間の席にすわりました。そこへ白人の男性がやってきて、席をゆずるようにせまりました。それを拒んだローザは逮捕されてしまうのです。このことから、黒人のバスボイコットという大きな社会運動が起こり、黒人の地位を変えようとする戦いが広がっていきました。
盾 SHIELD
村上龍/著
幻冬舎 2006
コジマとキジマという仲の良い二人の少年がいました。二人は、名無しの老人から「からだの中心にあるやわらかいものを守るためには、盾、シールドが必要だ」と教わりました。シールドとは? どうやったらシールドを手に入れることができるのか?お互い別々の道を歩み始めた二人は…。不安と希望をあわせ持つすべての人に贈る一冊。
僕僕先生
仁木英之/著
新潮社 2006

姓は「僕」名も「僕」と名乗る見た目は女の子の仙人に、ニート青年・王弁が出会ったことから、物語は始まる。王弁は、父親の財産が一生遊んで暮らせるほどあっため働く意義を見いだせず、人付き合いもしないため、女の子にも興味なし。しかし、父親に言われて僕僕先生と出会ったことで、王弁の運命は一変する。無為に過ごしていた日常に別れを告げ、不思議な世界へと冒険の旅が始まった。         
「赤毛のアン」の島で
奥田実紀/著
文渓堂 2008
「赤毛のアン」は知っているけれど、意外と知られていない原作者の生涯と作品への思い。名作を生んだ
モンゴメリの伝記。
ガリヴァー旅行記
J・スィフト/作
C・E・ブロック/絵
福音館書店 1991
ある時船が難破し、イギリス人のガリヴァーがたどり着いた所は、背丈が15センチほどの小人たちの国(リリパット)でした。無事に故郷にたどり着くも、その後何度も航海を重ね、巨人の国や日本にも立ち寄り、最後は馬の国へ。各地を旅し、自身の体験からガリヴァーは、大きな力を持った時や小さく無力な時の人間心理を知ります。また、国ごとに違う政治や習慣をみるうち、人間としての尊厳や社会のあり方についても悩むことに。1700年代ヨーロッパの時代背景もよくわかる、風刺のきいた物語。
漂泊の王の伝説
ラウラ・ガジェコ・ガルシア作
偕成社 2008
砂漠の王国、キンダの王子ワリードは、自ら開催した詩のコンクールによって、夢と名誉を奪われてしまう。嫉妬心から王子は、コンクールの優勝者に無理難題を言いつける。成し遂げられない命令のはずであったが・・・。

ルイス・サッカー/作
講談社 1999
まずい時にまずい所にいたために、スタンリーは無実の罪で少年院にぶちこまれ、残酷な女所長の命令で、来る日も来る日も地面に穴を掘る日々。代々イェルナッツ家の人々が不運なのは、スタンリーのひいひいじいさんが、ジプシーのおばあさんから豚を盗んで、呪いをかけられたせいだというが・・・。5代にわたる不運をみごとに逆転する、少年たちの友情と冒険の物語。
たたみの部屋の写真展
朝比奈蓉子/作
偕成社 2007
中学に入ったばかりのタモツとユウイチは、飼っているカメの池をつくるのに一軒のあき家を見つけた。ところが、とつぜん家主のおばあさんとその娘が帰ってきた。おばあさんは、タモツを見て「とおる?…おまえかい?」と話しかけてきた。おばあさんの亡くなった息子だと思い込まれたタモツは、夏休みのあいだ、この家に通うことになる。はじめて認知症と向かい合う少年たちのとまどいと成長を描いた心温まる一冊。
冷たい心臓
ヴィルヘルム・ハウフ 作
福音館書店 2001
バグダッドの王さまが、どんな動物にでも変身できて言葉もわかるようになる黒い粉を買ったが、約束を破りコウノトリになってしまう話。夜毎に船の乗組員たちが、生き返り、戦いをくりかえすという幽霊船の話。異国の商人や旅宿に泊まった人々によって語られる、一度読んだら忘れられない不思議な話が何篇も入っています。

時の扉をくぐり
甲田 天/作
太田大八/絵
BL出版 2008

主人公はゴッホと北斎と広重。東西の芸術家たちの影響力、探究心、表現力が違和感なく表現されている。鎖国中の日本にあって芸術性が低いとされた浮世絵が海外に流出、それに影響をうけた西洋の画家がいたこと。壮大なテーマが語り手の心地よいリズムで一気に読める。

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