
2006年版【中学生向け】おすすめの本
タイトル/作者 | 内容 |
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今夜は眠れない 宮部みゆき/作 講談社 2006 |
ある日、お母さんが5億円の遺産をもらうことに!お母さんが若かったころ、命を助けてあげた澤村さんは、「ひと財産きずいたら、きっとあなたにもなにか残してあげるから」といって、いなくなってしまったんだって。遺産の話がみんなに知れると、ぼくは澤村さんの隠し子とうわさされるし、いやがらせの電話もたくさんかかってきた。お父さんには若い恋人がいることもわかり、うちはもう大変なことになってしまった。中学1年の夏休み、親友の島崎といっしょに、ぼくはお母さんの過去を調べることに…。 |
14歳からの仕事道 玄田有史/著 理論社 2005 |
世の中にはありとあらゆる仕事が存在するものの、その中のどれが自分に向いているのか分からない。そもそも、なぜ働かなくてはいけないの?それぞれの仕事についての本はたくさんあるけれど、「仕事」について、「人生」について、これから進路を決める岐路に立つ、中学生に分かりやすく、多方面から解説する「仕事」本。巻末には、全国総合労働相談コーナー、全国ジョブカフェ、全国ヤングジョブスポットの一覧が掲載されています。(データは2004年のものです。) |
シルバーフォックス・ドミノ あるキツネの家族の物語 アーネスト・T.シートン/作・絵 福音館書店 2005 |
シルバーフォックス(黒い毛に白い毛がまじるめずらしいきつね)ドミノは、その珍しい毛の色により人間から命をねらわれます。何度も危険をくぐりぬけることにより知恵と勇気を学び、自分の家族を守るドミノの成長を描いた作品。野生動物のたくましさが感動を与えます。 |
チャーリー・ボーンは真夜中に(チャーリー・ボーンの冒険1) ジェニー・ニモ/作 徳間書店 2006 |
ある日とつぜん、写真の中の声や音が聞こえるようになってしまった10歳の男の子、チャーリーボーン。それを知ったおばあさんに芸術専門の寄宿学校「ブルーア学園」に転校させられてしまった。そこには、チャーリーと同じような不思議な力を持つ子どもたちがいた。その子たちはみな、伝説の魔術師〈赤い王〉の子孫だというのだが……?チャーリーと仲間が活躍する冒険ファンタジー。 |
闘牛の影 マヤ・ヴォイチェホフスカ/作 岩波書店 1997 |
主人公のマロノは12歳。マロノの父は、スペインのある町で、英雄的な存在だった闘牛士。マロノは、周囲から亡き父の後を継ぐ者だと期待され、育てられていく。しかし、9歳になった時から、自分は臆病者だと気づき、父の「影」に苦悩しつつ、「牛だめし会」というマロノのために用意された舞台で、自分の意思で自分の人生の道を選択するのです。自己に忠実であるということはどういうことか。真の勇気とは。将来の進路に思い悩む年代に、ぜひ読んでもらいたい1冊です。 |
ハコの牧場 北村恵理/著 福音館書店 2006 |
物語の舞台は、テレビもゲームもなかった1950年代の石狩平野。春子ことハコは、小学校二年生。沼のほとりの牧場で、おじいちゃん、お母さん、姉の幸子、修おじさんたちと暮らしています。好奇心が強くて、元気いっぱいに牧場をかけまわっているハコですが、人見知りや恥ずかしがりやという一面ももっています。自然に囲まれ、自然の中でのびのびと生活していく中で、ハコが体験するいろいろなエピソードは、とても素朴です。作者の子どものころの思い出を二年間に凝縮したこの物語には、自然の美しさだけではなく、自然の怖さ、命の大切さなど、後々まで伝えていきたいメッセージがこめられています。 |
キップをなくして 池沢夏樹/著 角川書店 2005 |
ある初夏の朝、イタルは電車のキップをなくし、駅の改札から外に出られなくなります。そこで、イタルは“駅の子”となり、多くの仲間たちと駅の中で暮らし始めました。彼らの仕事は、電車で通学する子供たちを助けること。これから、ひと夏の不思議な冒険が始まります。 |
素数ゼミの謎 吉村仁/著 文芸春秋 2005 |
セミは不思議な生き物です。セミは普通、7年ほどの幼虫の間を暗い地中で過ごし、夏のある日、地上にはい出し成虫として2週間ほど過ごして死んでしまいます。ところがアメリカには、13年あるいは17年ごとに同じ場所で何億匹も大発生する奇妙なセミがいます。「素数ゼミ」と名付けられたセミの謎を解き明かします。 |
ヒットラーのむすめ ジャッキー・フレンチ/作 鈴木出版 2004 |
子どもたちがスクールバスを待つ間に始めた“お話ゲーム”。アンナの話は「ヒットラーのむすめ」でした。その話を聞いていくうちに、マークは今まで考えたことも無かった様々な疑問を抱え始めます。「もし自分がヒットラーの子どもだったら、戦争を止められただろうか」 |
西の魔女が死んだ |
まいは、中学生になってすぐ、クラスから孤立し、学校へ行けなくなってしまいます。そして季節が初夏に変わるひと月あまり、西の魔女ことまいの祖母のもとで過ごすことになるのです。祖母は自分のことを「魔女」であるといい、まいも「魔女修行」をすることに。「魔女修行」で大切なことは、何でも自分で決めるということ、強い意志を持つこと…。みなさんもまいといっしょに「魔女修行」を受けてみませんか? |
アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語 古田靖/文 アスペクト 2005 |
税金ゼロ、学校・病院はタダ、国民は誰も働かない・・・。そんな夢のような国が実在するんです!アホウドリの糞が堆積してできた島だと言われている、赤道付近に浮かぶ島国、ナウル共和国。この国の歴史がとてもわかりやすく伝えられています。歴史が苦手、という人にもオススメ。イラストは、「大人たばこ養成講座」などで人気の寄藤文平。 |
戦火の爪あとに生きる 劣化ウラン弾とイラクの子どもたち 佐藤真紀/著 童話館出版 2006 |
みなさんはイラクについて、どのくらい知っていますか?湾岸戦争のとき、アメリカを中心とした多国籍軍は「劣化ウラン弾」という兵器を使用しました。戦争中多くの市民が犠牲となりましたが、さらに劣化ウランによりイラクの土壌と地下水が汚染され、戦争後白血病などのがん患者が急増したのです。イラク戦争後も小児がんや白血病に苦しむ多くの子ども達の絵を通して、戦争について、わたしたちにできることについて考えてみませんか。 |